2017/04/11
このタイミングで高槻魂!!2014のドキュメント報告07
【ウンコツンツン】
開演のゴーは出たが、よりによって、次の演目はM&mダンスレッスンのちびっ子たちだ。
ステージ横では、スタッフ全員でブルーシートを持ち上げ屋根を作り、出来るだけ子供たちをぬらさないようにした。
僕は、ここまでの経緯を考えて熱くなった。
本当は中止になってもおかしくないのに、特に、雨にぬれて一番困るのはスピーカー、ならびに機材を提供してくれたCATミュージックカレッジ専門学校のみなさん・・・どんな気持ちか・・・。
そのCATのみなさんが、ゴーを受け入れてくれた。
誰一人、損得で物事を考えず、
みんなで、「ちゅうし」の文字をかき消した。
なんとしてもナカノアツシの想いを実現したかったのだ。
ステージに上がるには、テントとブルーシートの境目の階段のところが、雨に濡れる。
それに気づいた僕は、せめて階段で滑らないように手をそえよう!そう思って子供たちに手を出した。
しかし、子供たち全員は僕を避けるようにステージに上がっていく。
それもそうで、こんなときに、ずぶ濡れのオッサンが手を出してきて、誰がその手をとろう。
むしろ、体のデカいオッサンは、通路の邪魔になっている。
こんなわかりやすい「ありがた迷惑」そうそうあるものではない。
よ、避けなくては!!邪魔になってるやん!!
ずぶ濡れオッサンは一瞬で空気を読み、避けようとした。
ズルン
しかし、今度は、オッサン、当の自分が足を滑らせ、見事な尻もちをついている。
これはいかん。
ずぶ濡れオッサンは、慌てた。
階段の手すりを持とうとしたが、今度は、その手すりのところになぜかフラフープがかかっていた。
これは、ギュッとなってドーン!!の間奏で自分が回してたフラフープだ。
それが、よりによってこんなところに。
手すりと間違えて手に取ったフラフープはクルリと愉快な回転を見せて、僕は、もう一度滑り落ちた。
ダウン。
いや、世間ではノックアウトと言われる。
そこに最後の子供がちょっと遅れて上がってきて、ズッコケてずぶ濡れのオッサン(もうどうしょうもない)をみて、おなかを人差し指でツンツンとつついていった。
ウンコ、ツンツン。
・・・どういうことか、わからぬ。
後で聞いたところ、ブルーシートの中で、大人と子供がじゃれ合ってツンツンとしあっていたらしいが、そんなことは知らぬ僕は、ウンコツンツンされて、呆然としたわけだ。
とほほ。
その8につづく
トクダ ケンジ
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